学科紹介
病気や障害を乗り越えていく人を支援する理学療法士を育てます
リハビリテーションとは、障害などを乗り越えて自分らしい生き方を取り戻すための活動全般を指す言葉。そして、リハビリテーションの中核を担う専門職が、理学療法士です。病気やケガなどで失われた動作能力の回復を図るだけでなく、現在備わっている動作能力を活用してより質の高い生活を送るためのさまざまな支援を行います。
理学療法学科は、東三河地区初の4年制理学療法士養成機関として2006年4月に開設されました。基礎医学・臨床医学といった基礎領域を重視したカリキュラム、生涯にわたって学び続ける姿勢を身につける研究指導、地域社会との連携による体験学習や実践機会の充実など特色ある教育を行い、地域社会に貢献する理学療法士を育てます。
取得できる資格
- 理学療法士国家試験受験資格
-
- 理学療法士とは
-
身体に障害がある人に対し、医師の指示に基づいて運動指導・マッサージ・電気刺激・温熱その他の物理的手段を用い、基本的な動作能力の改善や障害の予防を図ります。また、障害に合わせた福祉用具の選定や暮らしやすい住宅の提案なども行います。
教育の目標
- 地域医療の担い手を育てる学科へ!
-
医療・福祉の向上に寄与するために幅広い教養と倫理観を身につけ、深い専門知識と高い技術を持ち、生涯にわたり能力の向上を自発的に行うことができ、他者の人格を尊重できる理学療法士を養成する。その過程を通して豊かな創造力と人間性を育む。
教育の特色
-
- 基礎をしっかりと学んで応用力を獲得
-
あらゆる世代、あらゆる健康状態の人への理学療法が行えるよう基礎教育を充実。解剖学・生理学といった基礎医学領域をしっかりと学び、人体の成り立ちや働きを十分理解した上で専門教育へと進みます。
-
- 疾病・障害を熟知した上で治療を学ぶ
-
疾病や障害を理解する臨床医学系科目から、理学療法学の専門科目へスムーズに連携するカリキュラム。例えば2年次の「内科系障害学」に呼応する形で3年次には「内科系障害理学療法学」が開講されます。
-
- 講義→実習→演習のサイクルを重視
-
理学療法の理論体系を学び、これを実際に使ってみて、その体験をもとに自分の頭で考えて理論づけ、わかりやすく説明する。こうした力が身につくよう講義→実習→演習のサイクルを重視しています。
-
- 少人数教育で、心もケアできる医療人を
-
1学年60人(1クラス30人・1ゼミ10人)という小規模学科のメリットを生かし、教員と学生の心が通う教育を実施。技術と心の両面を磨き、患者さまとその家族の心までケアできる理学療法士を育てます。
-
- 高度な研究実績を持つ教員が直接指導
-
教員と設備はカリキュラム表で読み取れない重要ポイント。本学科では世界に通じる研究業績を持つ教員を多数配置するとともに、3次元動作解析装置をはじめとする研究機器を教育に活用しています。
理学療法学科3つのキーワード
-
- スポーツ理学療法
-
スポーツ理学療法やアダプテッドスポーツなどの選択科目で基本的な知識と技能を学び、理学療法専門実習で実践力を養成。さまざまな目的でスポーツに取り組む対象者に対し、効率よく安全なサポートができる理学療法士をめざします。
-
- 地域リハビリテーション
-
利用者(障がい児・者、高齢者)が住み慣れた地で最期まで自分らしく暮らすために、医療施設以外での理学療法や援助も重視。講義や実習による地域理学療法学領域の学びに加え、学生生活を通して人としての成長を促し、地域に貢献できる理学療法士を養成します。
-
- 基礎研究
-
理学療法の基礎を支える研究(運動機能解析領域では3次元動作解析装置と筋電計で動作を分析、生理学領域では筋肉を対象とした研究)を推進。興味のある分野に関して卒業研究を行います。学会で報告し、理学療法の進歩に貢献しています。